50代から新NISAは遅すぎる?「15年運用」で年金の足しを作る現実的なプラン
現在52歳で、お子様が独立し、肩の荷が下りた方も多いでしょう。しかし、次に待ち受けるのは「定年後の資金問題」です。退職金や公的年金だけでは、人生100年時代を乗り切れるか不安… 特に最近の物価高騰(インフレ)を見ると、銀行預金が目減りしていく焦りを感じているかもしれません。
「今から投資を始めても遅いのではないか?」そう考えて行動をためらっている50代の方は非常に多いです。しかし、結論から申し上げます。50代は、老後の生活の質を決定づける「最後の資産形成チャンス」です。毎月5万円を賢く運用すれば、定年後の生活に大きなゆとりを生み出せます。
50,000円でこれだけ変わる!67歳までの資産形成シミュレーション
今回は、52歳から67歳までの「15年間」を運用期間とし、毎月50,000円をコツコツ積み立てる現実的なプランをシミュレーションします。投資先は変動の少ない「全世界株式(オルカン)」を想定し、年利4%という保守的なリターンで計算してみましょう。
【シミュレーション結果(52歳〜67歳・15年間)】
- 毎月の積立額: 50,000円
- 元本総額(積立総額): 900万円 (5万円 × 12ヶ月 × 15年)
- 想定利回り(年率): 4% (※保守的な水準)
- 運用終了時(67歳)の資産総額: 約 1,210万円
結果として、ご自身で積み立てた元本900万円に対し、約310万円の運用益を得られる計算になります。
もしこの900万円を銀行預金に置いておけば、ほぼ900万円のままです。運用益の310万円は、年金に上乗せする形で、旅行や趣味、医療費などの急な出費に対応するための強力な足しとなります。下のグラフを見てください。時間が経つにつれて、運用益が元本を効率的に押し上げていることがわかります。
52歳・会社員・子供独立のための成功戦略:なぜ株式を持つべきか
選ぶべきは「全世界株式(オルカン)」一択
投資経験が少ない、またはリスクを取りたくない50代にとって、最も優れた選択肢が「全世界株式」です。これは、特定の国や企業に依存せず、世界中の経済成長の恩恵を広く享受できるため、非常にリスク分散が効いています。定年後の資金確保が目的なら、手間なく放置できるオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式など)が最適解です。
「もう歳だから守りに入る」という考えは間違い
多くの方が「もうすぐ定年だから、リスクの高い株式ではなく、債券や現金に切り替えるべきだ」と考えがちです。しかし、人生100年時代において、60歳はまだ人生の折り返し地点です。平均寿命まで25年以上の時間があります。
定年後、すぐに資産を全て取り崩すわけではありません。70代、80代になっても資産は運用を続けます。そのため、50代後半や60代前半でも、その後の20年〜30年の運用期間を考えれば、過度に守りに入りすぎる必要はありません。インフレに負けないためには、安定したリターンを生み出す「株式」を資産の核に据えるべきです。
失敗しないための具体的な注意点
- 生活防衛資金を確保する: 投資を始める前に、必ず生活費の半年〜1年分にあたる現金を普通預金に残しておきましょう。これにより、急な出費があっても投資を取り崩す必要がなくなります。
- 定額・長期積立を徹底する: 50代は市場の上下動に一喜一憂しがちです。一度設定したら、定額積立を自動的に続け、「放置」することが最大の成功戦略です。
今日から始める3ステップ:迷いを断ち切り、老後資金を確保する
シミュレーションで目標額が見えたら、あとは行動するのみです。複雑な操作は不要。以下の3ステップで今日から資産形成を始められます。
まずはネット証券(SBI証券、楽天証券など)を選び、新NISA口座を開設します。全てオンラインで完結し、最短数日で完了します。
「つみたて投資枠」を利用し、毎月50,000円を「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などに設定します。
設定後は、毎月の引き落としを確認するだけで十分です。市場が下がっても、それが「安く買えるチャンス」だと考え、焦って売却しないようにしましょう。
「遅すぎる」ということはありません。50代からの15年間は、老後生活を豊かに変える十分な時間です。今日から第一歩を踏み出しましょう。