50代夫婦、そろって定年が見えてきた。2人で始める「セカンドライフ資金」作り
53歳を迎え、お子様の独立が一段落した今、「さて、これからの人生をどう楽しもうか」と考えている方も多いでしょう。時間と気持ちに余裕が生まれた反面、「定年後の資金」については漠然とした不安があるかもしれません。
もし、このまま銀行預金に頼りきりなら、物価上昇に負けてしまう可能性が高いです。しかし、新NISAを夫婦で活用すれば、子供の手が離れた今が人生最後の「貯めどき」に変わり、20年後のセカンドライフが劇的に豊かになります。私たちファイナンシャルプランナーが、旅行や趣味に使える余裕資金を確保するための具体的なシミュレーションと戦略をご提案します。
80,000円(夫婦計)でこれだけ変わる!20年後の未来
50代の投資で最も重要なのは「大負けしない」ことです。新NISAの積立投資枠を使い、毎月80,000円を「低リスク分散型」で20年間運用した場合のシミュレーションを見てみましょう。
私たちは、元本割れのリスクを最小限に抑えるため、株式だけでなく、値動きの異なる債券や不動産(リート)にも幅広く分散投資するバランスファンドを推奨します。これにより、堅実な年利3%〜4%を目標とします。
- 毎月の積立額: 80,000円
- 積立期間: 20年間(53歳から73歳まで)
- 元本総額: 19,200,000円
シミュレーション結果(20年後)
■ 銀行預金(年利0.001%): 約1,920万円
■ 年利3%で運用できた場合: 約2,612万円(運用益 約692万円)
■ 年利4%で運用できた場合: 約2,940万円(運用益 約1,020万円)
※NISAの運用益は非課税です。
元本1,920万円に対し、約700万円〜1,000万円の「余裕資金」が生まれます。これは銀行に預けているだけでは絶対に到達できない金額です。この利益分を全て取り崩して、毎年豪華な旅行を楽しむというセカンドライフが現実的になります。
下のグラフを見ていただくと、運用利回りがわずかに違うだけで、最終的な資産総額に大きな差が生まれることがわかります。
53歳・夫婦・子供独立のための成功戦略
なぜ「バランスファンド(8資産均等型)」を選ぶべきか
50代から投資を始める方が最も懸念するのは「商品の選び方」です。しかし、バランスファンドを選べば、この手間はほとんどなくなります。
- 手間いらずの自動分散: 世界の株式、先進国債券、国内リートなど8つの異なる資産に自動で分散投資されます。プロが設計した「大負けしにくいポートフォリオ」に丸ごと投資できます。
- リスク抑制効果: 株式が下がっても債券がカバーするなど、資産同士が互いにリスクを打ち消し合うため、長期運用で安心して見守れます。
- 再投資も自動: 運用益は自動で再投資され、複利効果を最大限に享受できます。
プロの助言:貯めどきの「ラストチャンス」を逃さない
子供の教育費や住宅ローンの目処が立ち、家計にゆとりが生まれた今こそ、人生最大の「貯めどき」です。この機会を逃すと、定年後に積立投資をするのは難しくなります。家計を見直し、浮いたお金は全てNISAに回す意識を持ちましょう。
最終目標は、夫婦の趣味である旅行費用を、元本には手をつけず運用益(毎年発生する利益)から捻出することです。これが実現すれば、定年後の生活の質は格段に向上します。
失敗しないための具体的な注意点
目標達成のために、次の2点に注意してください。
- 短期的な変動に一喜一憂しない: 運用期間20年を見据えている以上、途中で一時的にマイナスになる時期は必ずあります。その際も、積立設定を止めずに継続することが、最大の成功要因となります。
- 夫婦で目標を共有する: 投資を始める際は、必ず夫婦で「何のために」「いつまでに」この資金を貯めるのか(例:70歳からの世界一周旅行のため)を明確にし、お互いに理解し合うことが大切です。
今日から始める3ステップ
新NISAのスタートは非常に簡単です。以下の3ステップで、すぐにセカンドライフ資金作りを始められます。
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Step 1.
NISA口座を開設する
ネット証券を選び、夫婦それぞれでNISA口座を開設します。手続きはスマホやPCから数十分で完了します。
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Step 2.
「バランス型ファンド」を設定する
推奨銘柄を参考に、毎月40,000円ずつ(夫婦合計80,000円)の積立設定を行います。購入日は毎月自動で引き落とされるように設定すれば手間いらずです。
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Step 3.
定年まで「放置」する
設定が完了したら、あとは20年間、自動で運用されるのを待つだけです。頻繁にチェックせず、旅行や趣味の計画を立てることに集中しましょう。
まだ間に合います。豊かなセカンドライフは、今日の一歩から始まります。